「文章がうまくなりたい!」通信 Vol.8

2018年11月16日|category:News 

「文章がうまくなりたい!」通信Vol.8は、
河上伸男先生の「ぶんごころセミナー(8)」です。

Vol.7に続き、ルポの手ほどきの3回目「いきなり」です。
余計な説明がない文章は、いきなり心に迫ってきます。

ぶんごころセミナー(8)

ルポ手ほどき その3「いきなり」

  駅の西改札口を出て西へ50メートルほど歩くと
  パチンコ店や居酒屋のあるビルが立ち並ぶ。
  駅そばだが、昼はまばらな人通りだ。
  そこを通り過ぎ袋小路に入ると、見えるのは小さな古本屋。
  電車の高架が目の前だが、駅裏手に隠れ家のように位置している。
  (ある生徒さんの文章)

といった書き方を「順路ルポ」と僕は呼びます。
展覧会の順路のように読み進んでいくのです。
古本屋までの順路の説明はあまり必要だという気がしないのですが、
こういう「順路ルポ」を書くひとがけっこう多い。
これって、むかし作文で習った書き方のせいかも知れません。

あれ! と品物を見つけ、
すっ! と店に入っていって、
さっ! と店主にあれこれ聞いている。
といった書き方を「いきなりルポ」と僕は呼びます。
余分なところをはぶいて一気にモノゴトに迫る。
説明が要るならあとで書いてもいいと思うのです。

いきなりルポがはじまると、つい、なんだろうと読んでしまう。
さらに、つぎつぎに進んで行くと、その先をどんどん追いかけてしまいます。
すると、間(ま)が詰まってきて、まるでいっしょに動いているようになる。
書き手と呼吸があってくるのです。
息もつかさぬ、息のあうルポ。
これはもう、イキイキしていますね。
      (河上伸男先生の本『ぶんごころ』より抜粋)

『ぶんごころ』は、書店では1,706円税込ですが、事務局では1,500円税込の特別価格で買えます。

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