連載:大迫先生が薦める「不要不急のセレクト7」⑦

2020年05月8日|category:News 
外出できない今こそ、本を読んだり映画を見るチャンス!
何がいいか迷っているあなたへ、大迫秀樹先生がお薦め作品を50字内で紹介してくれます。
チェックして、ぜひお楽しみください。

第7回:本を読むなら,本の本

海外小説のご案内。第1回の国内小説は思いつくまま選び,「あれもあったのに〜」と悔やむばかりでした。
編集教室は「本」で結ばれる表現の場。
今回は,本や読書をテーマにした物語にしぼりました。
それでも,まずまずのラインナップと思います。

「書店主フィクリーのものがたり」ガブリエル・ゼヴィン

 2016本屋大賞(翻訳小説部門)。偏屈だが,寛容。
 苦いが,優しい。書店員いちおしの理由がわかります。

「アウシュビッツの図書係」アントニオ・G・イトゥルベ

 秘密の図書係は14歳の少女。近年の海外小説マイベスト。
 実話ベースの辛い話ですが,最終章とあとがきで救われます。

「朗読者」ベルンハルト・シュリンク

 これもナチ絡み。90年代の作品ですが,もはや古典ですね。
 K・ウィンスレットの名演で,映画に軍配をあげる人も多い?

「薔薇の名前」ウンベルト・エーコ

 中世修道院が舞台。事件の鍵は,蔵書室に隠された1冊。
 ミステリーですが,その枠に収まらず。再々々読に耐えます。

「華氏451度」レイ・ブラッドベリ

 SFも1冊。本好きなら,素通りできないでしょう。
 「赤狩り」が背景にあったものの,後世への影響は計り知れず。 

「マチルダは小さな大天才」ロアルド・ダール

 主人公は,読書大好き少女。勉強嫌いの小中生に読ませたい。
 年配の方には,ロシアの本の虫「ソーネチカ」もいいかな。

「バスラの図書館員」ジャネット・ウィンター

 最後は絵本。イラク戦争中,本を守った女性図書館員の実話。
 近所に図書館があるので,ふと妄想にふけってしまいます。 
※このほか,「朗読者」のヒロインのおそらくの出自と映画版邦題からきた「本を読むひと」をはじめ,「ジェイン・オースティンの読書会」「私の名前は『本』」「エリザベスは本の虫」なども,あわせて。

  以上,お楽しみくださいね。

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