代表挨拶

「自分の体験を多くの人にも体感してもらいたい」
この想いだけで、私はこの教室の代表になった。

なぜ私が、大阪編集教室の4代目代表になろうと思ったのか。
「代表挨拶」としてはふさわしくないかもしれませんが、それには私の経歴が大きく関わっておりますので、お話しさせていただこうと思います。

代表プロフィール

小猿 達哉 | Tatsuya Kozaru
大阪編集教室代表
コピーライター、ディレクター

<略歴>
大阪編集教室で1年間、編集者・ライターコースに通い卒業。
その後、広告代理店の日本SPセンターにコピーライターとして転職し、約4年間勤務。大手家電メーカーの年間プロモーションのプロジェクトリーダーなどを担当する。
2017年からクリエイティブディレクターとなり、プランニング・コピーライティング・進行管理など、WEB・紙問わず、一連の業務を経験。上場企業を中心に、新卒採用の広報ツール制作を40社以上担当した。
現在は大阪編集教室の代表とフリーランスでの活動を兼務している。

惰性だけで過ごしていた日々が

偶然をきっかけに変化し始める。

もともと私は落第生でした。大学は通う目的が見いだせずに20歳で中退し、特に目標もなく地元で働く日々。22歳になれば友人は大学を卒業して大企業へ就職したり、憧れの職業に就いたりする中、自分は惰性だけで生活していて劣等感しかありませんでした。
「学歴もスキルもないから、このままなんとなく過ごしていくんだろうな……」と希望をなくしていた24歳。偶然この教室の広告を見つけたことで、人生が大きく変化し始めたのです。

書くことはおろか本を読むことも習慣になかった私は、書くぐらいなら今からでも体得できるかもしれないと、かなり気軽な感じで大阪編集教室に通い始めました。
「ライターになれたら、自分にしかできない仕事ができるかも」なんて楽観的に考えて、ワクワクしながら初回の授業に向かったのを覚えています。
ただ、当たり前といえば当たり前なのですが、同期となった人たちは好きな作家や作品を話し合えるような「読み書き」好きの人がほとんど。
正直、初日で「場違いなところにきた」と感じていました。それでも目標のない人生は嫌だと思って入学した教室だったので、続けていこうと気合いを入れたのを覚えています。これが本当に良い判断でした。

知れば知るほど面白くなる文章の世界。

同じ想いの仲間との関係も築いていく。

授業に取り組んでいくと、たった1行、1単語、1文字書き換えるだけで意味合いが変わるこの世界の奥深さにのめりこむようになりました。「普通に読めるように書くには、ここまで考えないといけないのか」と驚き、そこからはひたすら文章と向き合う日々。学べば学ぶほど「編集者の視点を持って、文章を修正すること」の楽しさに気づきました。
同期とは授業だけでなく自主的に勉強会を開いたり、たびたび飲み会をしたりと、プライベートも含めた付き合いをするようになりました。ここで出会った人たちとは今も関係が続く、一生を通じての友人になっています。

24歳で「遅れてきた青春」を過ごしているような日々は充実感に満ちていて、大げさではなくその後の私の生き方を変えてくれる経験でした。

教室で過ごした時間への恩返しが、

今の私を動かすモチベーションに。

卒業後は「ライターになる」と強い決意をもって転職活動。広告代理店にアルバイトとして採用いただきました。25歳、そこからが私のコピーライターとしてのキャリアの始まりです。
何の経験もスキルも専門知識もなかった私に、大きなきっかけを与えてくれた大阪編集教室。プロとして働く中で、いつか恩返しがしたいと思いながらキャリアを積んでいきました。

そして5年後。当時の代表に講師として声をかけていただき、教室に戻ってくることができたのです。
「これでやっと恩返しができる」
実際に講師として関わるようになってからは、ますます「力になれることならなんでも協力したい」と考えるようになりました。

そして、運営にも部分的に携わるようになっていた2019年。3代目が退任を考えているという話の流れで「引き継ぐことは考えませんか?」という一言。経営者としての経験不足や将来の不安も考えず、ワクワクする気持ちが勝った私は二つ返事でOKしました。そして2020年より、代表を引き継ぐことになったのです。

こんな未来が待っているなんて、24歳の頃には考えもしませんでした。
でも、それが大阪編集教室に通ったことで変化したという、私自身の経験があります。
「他の人にとっても、大阪編集教室が何か変わるきっかけとなる場所になってほしい」
この想いは年月を追うごとに強くなっています。

引き継いだ理由は、ここで過ごした時間に対する恩返しだけ。
講座を受けられる皆さんにとって、かけがえのない時間となるよう全力を尽くしていきます。

身につけていただきたいことは、

ライター・編集者として「食っていける」実力。

また、講座内容については、私が代表となって以降、大阪編集教室の良さは残しつつ、カリキュラムを大きく変化させてきました。それは、私がプロとして得た気づきや経験を、授業に落とし込み続けているからです。

ずぶの素人だった私がひとつずつ積み上げてきた、コピーライター・ディレクターとしての経験、フリーランスとしての経験。
それを担当講師の豊富な知識と合わせてお伝えすることで、プロとして「食っていく」ための実力を身につけていただきたいと強く願っています。

「文章で楽に稼ぎたい」と思う方にとっては、希望に沿えない授業かもしれません。しかし、「文章のプロとして一生働きたい」という方には、間違いなく意味のある講座をご用意しています。

「編集視点」の強化という独自の指導方法から、ぜひ文章のプロを目指してください。
そんな方々の後押しを、大阪編集教室ができれば幸いです。